ご挨拶の前に、未だ終息が見通せぬ、新型コロナウィルス感染症の災禍に遭われた全世界の人々に、心よりのお見舞いを申し上げます。また、人々の命を守るため、努力と献身を尽くされている医療従事者の皆さんに、最大限の感謝の意を表します。加えて、この未曽有の難局の中、教育・研究に邁進されている会員の皆さんにも敬意を表したいと思います。
今回の pandemic が惹き起こした想定外の出来事は、私たちの日々の活動に大きな支障をもたらしました。今、開催されようとしている外国語教育メディア学会 (LET) の記念すべき第60回全国研究大会も例外ではなく、1年間の延期を余儀なくされました。その間、ほぼ3年にわたり、実行委員会の皆さんには、開催のため言葉には表せないほどのご尽力を賜りました。会員を代表し、心より御礼申し上げます。
しかしながら、この1年、このコロナ禍の中で、本大会のテーマに関しては、一般の、そして教育界の関心がより高まったのではないか、そう思わせる事象も多く見られました。一人一人の命を考え、diversity の大切さがより実感されています。教育の面では、今まで「普通」であった対面授業から、オンライン、オンデマンドを加えた多様な授業の在り方、またその中で、これも多様な学習者(と教授者)に対応する方策、そうしたものをより真剣に、そして切実に考え、実行していく契機が与えられたことも事実です。その意味では、私たち LET が学会として、また会員一人一人が個人として、遠からずやってくる新しい日常、new normal に大きな貢献ができるものと確信しています。本大会が、その貢献への確かな一歩になることは間違いないところです。会員の皆さんの積極的な大会への参加を期待して止みません。
が、何と言っても、オンラインではありますが、ようやく全国レベルで会員の皆さんと「お会いできる」日がやって来ました。これを素直に喜び、寿ぎ、そして楽しみたいと思います。多くの方々のご参加をお待ちしています。大会は、ご参加の皆さんによって創り出されるものなのですから。
最後になりましたが、実行委員会、なかんずく九州・沖縄支部の皆さん、更に各支部事務局、各種委員会の皆さんを始めとして、全国研究大会実施に関してご尽力くださったすべての皆さんに改めて感謝いたします。では、大会でお会いしましょう!
On behalf of all the LET members, I am pleased to inform you that we are going to hold the 60th National Conference online due to the difficult circumstances caused by COVID-19. Additionally, I would like to extend my deepest thanks to the National Conference Steering Committee members for their three-year-long continuous and relentless efforts, without which it would not have been possible for the conference to be held. I would also like to invite to the conference as many teachers, students, researchers, and staff who are interested in foreign language education and the robust application of educational technology buttressing it to exchange and share information and views regarding universal designs in language education. In any case, let us enjoy the conference while hoping that we can soon overcome this pandemic and that it is not too long before we are able to greet each other in person again.