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【LET blog 第221号】 (2023年06月10日)

カテゴリー: LET Blog Archives
投稿者: 本部事務局長
【LET blog 第221号】
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みなさん、こんにちは。

梅雨に入り、ジメジメとした日々が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

今月号の支部企画は、関東支部からの「最近の英国音楽事情」です。

それでは、今月号の blog をどうぞご覧ください。

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■ 第221号のもくじ
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■ 支部企画:関東支部:「最近の英国音楽事情」
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■ 支部研究大会・支部総会情報
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□ 九州・沖縄支部
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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
 ■ メソドロジー研究部会 2023年度第1回研究会
 ■ 中高英語研究部会 7月例会
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■ 研究員・研究者・教員公募
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■ 編集後記
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【LET blog 第221号】(続き)
http://j-let.org/~wordpress/index.php?itemid=1817#more


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【LET blog 第221号】
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■ 支部企画
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□ 関東支部:「最近の英国音楽事情」(湯舟英一)
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新国王、物価高騰、病院・救急車・学校のストライキ等、何かと話題の尽きない昨今のイギリス。現在私は勤務校の交換研究員として Coventry 大学に1年間の予定で目下滞在中。普段は関東支部の英語歌利用研究部会に所属しているが、この貴重な場をお借りして、英国の音楽事情や印象的なことについて情報を共有できれば幸いである。

コベントリーはロンドンから北西に電車で1時間、イギリスで8番目に人口の多い都市である。町の歴史はQueenのDon‘t Stop Me Nowの歌詞にも出てくるLady Godivaらがこの地に修道院を設立したことに始まる。ジャガー・ランドローバーの本部があるせいか、車で市内を運転していると、5台に1台はあの高級車レンジローバーとすれ違う感覚だ。

コベントリーで聞かれる英語は、お隣バーミンガムの Brummie など特定の訛りがある感じはなく、ちょっと田舎の Estuary English と言ったところ。こちらで印象的な英語表現として、How are you doing? や May I help you? の代わりに Are you okay? がよく聞かれる。深刻に上昇調で言ってはいけない(笑)。また「解決する」という意味で sort が好んで使われる。実際、鉄道やロンドン地下鉄では、See it, Say it, Sorted. という車内安全のアナウンスをよく聞く。頭韻のみならず、3つ目を過去分詞にして事実上の脚韻にもなっているオシャレな標語だ。

イギリスの公立小学校では1年生の6月に教育省が実施する全国 Phonics Screening Test を全員が受ける。テストでは real word と fake word 合わせて40単語が出題され、32問以上正しく読めれば合格、それ以下だと経過観察となる。ph や wh などの consonant digraphs、air や igh などのtrigraphs、ea や ow など語によって読み方が異なる母音を含む語も出題される。Phonics 教育は子音や母音を単独で発音できることが前提なため、日本人にも r や l 音の実感や不必要な母音挿入の抑制に効果的だ。詳しくは英国政府のHPを参照されたい。

https://www.gov.uk/government/publications/phonics-screening-check-2022-materials

さて、こちらで最近良く耳にする曲に Neil Diamond の Sweet Caroline がある。彼は70年代前後に活躍したアメリカの歌手だが、なぜ今イギリスでこの曲なのか。もともとはボストン・レッドソックスの選手の応援歌だったが、近年ではイギリスのサッカーの試合でみんなが歌って踊る歌として、半ば国の公式応援歌として機能している。エリザベス女王の在位70年祝賀コンサートでも歌われた。先日近くの人気のカフェでも陽気なおばちゃんが仕事中に歌って客と踊ったり、近所の小学校のイベントでも大音量で流れていた。なお、Neil Diamond と言えば、自身の映画 Jazz Singer の挿入歌 America をぜひチェックされたい。

イギリスの最新ヒットチャート上位はTaylor SwiftやSam Smithなど全米ビルボードと別段変わりないが、最近注目したいのは、新潟県出身で現在ロンドンで活躍中のリナ・サワヤマだ。 ケンブリッジ大学で政治学を学んだ異色の日本人アーティスト兼モデルで、90年代R&Bの影響を強く受け、ネクスト・レディーガガとも言われている。https://www.youtube.com/watch?v=ekauErew4Bs
昨年5月から開催しているABBA Voyageは、ロンドン近郊の特設アリーナでアバのメンバーがデジタル・アバターとしてステージに登場し、アバのヒット曲の数々を披露する画期的なコンサートである。https://abbavoyage.com/ ロンドン・ミュージカルMamma Mia!も大人気。イギリス人はとにかくアバが好きなのだ。かのエリザベス女王もDancing Queenがお気に入りだったとか。理由はとてもチャーミング。 "… because I am the Queen and I like to dance."

そんな英国音楽事情にあって、イギリス自国の音楽文化を強く感じたのがFMラジオ Heart Xmas の選曲である。私がクリスマス時期に1か月間毎日聴き続けた結果、最も多く流れたであろう曲はDo They Know It’s Christmas? で、2時間に1回は流れていたと思う。Sting, George Michael, U2 Bono など当時全盛期だったイギリス系アーティストらによる Band Aid のチャリティーソングで、翌1985年のアメリカ版 We Are The World に波及した名曲である。続いて、Wonderful ChristmastimeやHappy Xmas (War Is Over) といった元ビートルズメンバーの曲よりも多く流れたのが、やはり、ワムの Last Christmas。ちなみに George Michael は2016年12月25日にこの世を去った。まさにクリスマスに人生を捧げた男?と言えるかもしれない。3番目には Ed Sheeran と Elton John というイギリス・ポップス界の新旧レジェンドのユニットによる Merry Christmas が続く。

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■ 支部研究大会・支部総会情報
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■ 九州・沖縄支部 第50回LET九州・沖縄支部研究大会のご案内
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期 日:2023年6月10日(土)
会 場:福岡大学(福岡市城南区七隈8丁目19-1)
テーマ:「Z世代のデジタルリテラシーを活かした外国語教育―ポストZ世代を視野に入れて―」
参加費:LET会員(他支部会員も含む):無料
    当日会員(非会員):資料代として1,000円(学生500円)

ワークショップ
 テーマ:「生徒のエンゲージメントを高めるICT利活用」
 講師:今井 孝治(東福岡高等学校)

講演
 演 題:「デジタル教材・教具の過去・現在、未来」
 講 師:柳 善和(名古屋学院大学)

シンポジウム
 テーマ:「Z世代のデジタルリテラシーを活かした外国語教育―ポストZ世代を視野に入れて―」
 コーディネーター:麻生 雄治(大分大学)
 パネリスト1:河村 昌宏(小郡市立立石小学校)
 パネリスト2:宮西 紀生(佐賀県立香楠中学校)
 パネリスト3:松村 友美(長崎県立長崎北高等学校)

*詳細は、http://www.j-let-ko.org/をご参照ください。

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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
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■ メソドロジー研究部会 2023年度第1回研究会
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2023年6月18日(日)に2023年度第1回研究会を関西大学(梅田キャンパス)にて開催します。ハイブリッドでの開催になりますので,オンライン(Zoom)でもご参加いただけます。対面、Zoomどちらの場合もホームページからお申し込みください。

https://mizumot.com/methodology/index.php/meeting/archives/39

【内 容】
13:00-13:45
コーパス分析における特徴語抽出手法の比較ー機械学習モデルの特性と注意点
小林 雄一郎(日本大学)

13:50-14:35
統語構造の「複雑さ」について
近藤 悠介(早稲田大学)

14:40-15:25
英語教師が言語アセスメントについて知りたいことが知りたい:
Kremmel & Harding (2020)に基づくパイロット調査
亘理 陽一(中京大学)

15:40-17:00
Incidental vocabulary learning from captioned viewing analyzed using mixed-effects modeling
Mark Feng Teng (Beijing Normal University)

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■ 中高英語研究部会 7月例会
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外国語教育メディア学会関西支部中高授業研究部会 7月例会 &
京都教育大学英語の教え方研究会:自由と創造 第10回例会

日 時:7月9日(日)15:00-16:30 Zoomによるオンライン開催
内 容:
「音声指導:先生の「声」は生徒にとどいているか?」西本有逸(京都教育大学)
「中高教科書の指導の中に音声指導をどのように定位させるか:ICTを有効活用して」安木真一(京都外国語大学)
参加費:無料
要予約:下記問合せ先へ前日までにメールによる
問合せ先:京都教育大学 
西本有逸(yuitsukyokyo-u.ac.jp)

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■ 研究員・研究者・教員公募
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JREC-IN の公募情報を「外国語教育」で検索した結果です。
https://goo.gl/fvDGx6

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■ 編集後記
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気づけば,あっという間に3ヶ月間の禁酒を達成しました...。

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□ LET blog(旧メルマガ)のバックナンバーは、LET blog・アーカイブで閲覧できます。
http://j-let.org/~wordpress/index.php?catid=22&blogid=1
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LET blog 委員会
【関東支部】
 若有 保彦(秋田大学)
 森谷 祥子(フリーランス)
【中部支部】
 伊藤 佳貴(大同大学大同高等学校)
 吉川 りさ(名古屋工業大学)
【関西支部】
 神谷 健一(大阪工業大学)
 今尾 康裕(大阪大学)
【九州・沖縄支部】
 麻生 雄治(大分大学)
 竹安 大 (福岡大学)
【LET blog 編集責任者】
 阪上 辰也 (広島修道大学)

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