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【LET blog 第212号】 (2022年09月10日)

カテゴリー: LET Blog Archives
【LET blog 第212号】
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みなさん、こんにちは。

季節の変わり目に差しかかってきたかなと感じる今日この頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

今月号の支部企画は、九州・沖縄支部からの「音声学を英語教育にどう活かすか?−主体的な学びを目指して−」です。

それでは、今月号の blog をどうぞご覧ください。

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■ 第212号のもくじ
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■ 支部企画:九州・沖縄支部「音声学を英語教育にどう活かすか?−主体的な学びを目指して−」
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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
 ■ 電子語学教材開発研究部会 第38回研究会
 ■ 中高授業研究部会 10月例会
 ■ 早期英語教育研究部会 2022年度 第3回例会
 ■ メソドロジー研究部会 2022年度 第2回研究会
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■ 研究員・研究者・教員公募
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■ 編集後記
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【LET blog 第212号】(続き)
http://j-let.org/~wordpress/index.php?itemid=1808#more


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【LET blog 第212号】
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■ 支部企画
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□ 九州・沖縄支部:「音声学を英語教育にどう活かすか?−主体的な学びを目指して−」
  (石橋 頌仁,福岡大学大学院生)
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福岡大学大学院の石橋と申します。現在、大学院の博士課程後期に通う学生であり、音声学を日々研究しながら、今年度より他大学にて共通英語を担当しています。私自身、音声学の中でも特に音声の知覚に関する研究している立場もあり、授業内では音声知覚に関する知見に基づいて、より効率的にリスニング能力を向上させることを意識しながら授業を行っています。今回、こちらのLETブログに寄稿する機会をいただきましたため、普段の授業の中での取り組みを書かせていただきたいと思います。

「音声学の知識は英語教育に有用である」という意見については、日々英語教育に携わっておられる先生方にとっては、十分に納得していただけるものかと思います。LET ブログ 第209号でも紹介されていたH-droppingをはじめとして、様々な音声現象が英語には存在し、これらを学ぶことは、リスニングやスピーキング能力を向上させるのにたいへん役に立つと考えられます。しかしながら、音声学に興味を持っている学生ならまだしも、人文学にすら全く興味を持っていない学生に対して、音声学の知識だけを闇雲に押し付けても煙たがられるだけであるため、学生が自らもっと学習したくなるような何かしらの工夫が必要です。

そのため現在筆者は、授業内での映画を用いたリスニング活動を通して、英語の発音についての気付きを得てもらうことを目的とした取り組みを行っております。具体的には、毎回の授業で15分ずつくらい英語の映画を見つつ、こちらが用意した英語スクリプトの何箇所かを穴埋めしていくという活動です。この活動を通して、「どのような音が落ちやすいのか?」「日本語との違いは?」等の音声学的なことを学んでもらっています。

前期の間、上記の活動を続けた結果、授業の後半あたりでは「どのような音が落ちやすいか」などは学生が自ら答えることができる場面が増えたと感じています。また、ストーリーがあるため「通常のリスニングよりも楽しく英語を学ぶことができた」といった感想も見受けられました。また、何より「今まで洋画は全く見たことがなかったが、別の映画を字幕で見たくなった」や「映画によって英語の発音が違うことに気がついた」など、授業での活動がきっかけで英語学習へのモチベーションが向上し、さらに今までなかった英語の発音への意識が芽生えてきたという学生が出てくるなど、一定の成果が得られたと感じています。

今回の活動を通して、英語やそれに関係する音声学的な知見を、学生が自ら主体的に学ぶ意欲を引き出すためには、映画を活用することが一つの手段として有用だという思いを強くしました。今後も音声学の知見を英語の授業に生かしていきたいと考えていますし、映画を用いる以外にも、もっと良い音声学の教授法はないだろうかと思案していきたいと思います。

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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
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■ 電子語学教材開発研究部会 第38回研究会 (本日開催・まだ間に合います!)
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「これから始めるコーパス分析 ―Sketch Engine活用術―」
※本研究会はオンラインで実施します。
※ご参加には、Zoomアカウントが必要です。事前にご準備ください。
 Zoom:http://zoom.us/

全国どこからでも、どなたでも、お気軽にご参加いただけます!

参加希望者はこちらのPeatixイベントより、無料チケットを取得してください。Zoomの接続情報は「イベント視聴ページ」あるいはチケットページの「イベント参加」にございます。

【研究会の概要】
日 時: 2022年9月10日(土)16:00~18:00
場 所:Zoomのアクセス情報はPeatixからチケットを申込後「イベントに参加」ボタンからご確認ください。また、電語研 Facebook ページ内および電語研Slack内で告知いたします。
今回の研究会では、Webベースのコーパス利用環境「Sketch Engine」を取り上げます。Sketch Engine は英語以外に日本語などの多言語コーパスを Web ブラウザ上から利用できるツールの一群です。誰でも無料で利用できるため、教育・研究目的でコーパスを手軽に活用する足がかりになります。研究会では、Sketch Engine の概要、使い方をワークショップ感覚で学んでいただける機会です。

研究会の構成:
1. はじめに:木村修平(立命館大学准教授)
2. Sketch Engineワークショップ:神原一帆氏(京都外国語大学 非常勤講師・立命館大学 R-GIROプロジェクトメンバー)
3. 質疑応答&情報交換
※ワークショップでは正規表現に対応したテキストエディタを用います。Windows / Mac両対応のCot Editor(無料)などをご用意ください。 https://coteditor.com/

【電語研の各種リンク】
電語研Facebookグループ:
https://www.facebook.com/groups/dengoken/

電語研Slack:
https://dengoken.slack.com
(未加入の方はFacebookグループで告知される招待リンクからご登録ください)

ご不明な点は部会長の木村までご連絡ください。
木村メールアドレス:syuheifc.ritsumei.ac.jp

https://dengoken38.peatix.com/view

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■ 中高授業研究部会 10月例会 & 京都教育大学英語の教え方研究会:自由と創造第7回例会
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日 時:10月9日(日)15:00-16:30 Zoomによるオンライン開催
内 容:
「生徒の自律性を学習のデザインから考える」西本有逸(京都教育大学)
「生徒の自律性の育成を目指した授業改善:振り返りシートの記述に焦点を当てて」浦川真緒(滋賀県立長浜北高校)
参加費:無料
要予約:下記問合せ先へ前日までにメールによる
問合せ先:京都教育大学 西本有逸(yuitsu アット kyokyo-u.ac.jp )

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■ 早期英語教育研究部会 2022 年度 第3回例会
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日 時: 2022年10月22日(土)13:00~17:00
場 所:
1) 大阪市立大学文化交流センター小セミナー室 (大阪駅前第2ビル6階)
https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/about/university/access#umeda
※検温、アルコール消毒、マスクの着用をお願い致します。
※コロナ感染拡大の状況により、オンライン開催のみとなる可能性があります。
2) ZOOM(ZOOM参加のURLはメールにてお知らせ致しますので、ご参加の方は登録フォームより参加登録をお願い致します)
内 容:早期英語教育に関する概論書の輪読および発表

1.文献輪読
Ethical and Methodological Issues in Researching Young Language Learners in School Contexts (Early Language Learning in School Contexts)
Annamaria Pinter, Kuchah Kuchah (eds) (2021): Multilingual Matters Ltd

□10. Teachers' Image of the Child in an ELT Context
担当:佐藤佑里子先生(大阪芸術大学)
□ 11. Children and Teachers as Co-researchers in Indian Classrooms: Some Ethical Issues Children
担当:鳥羽素子先生(香川高等専門学校)

2. ミニ講義 「役立つ脳教室」
担当:井狩幸男先生 (大阪公立大学)

(お願い)
会場の参加者数の把握のため、ご出席の場合は、下記のGoogle Form にて参加登録をお願い致します。
連絡先
早期英語教育研究会事務局 斉藤倫子 eeesig090 gmail.com
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<例会参加用Google Form>
https://forms.gle/ZqkgUoMSUPQdYNKY8

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■ メソドロジー研究部会 2022年度第2回研究会
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2022年10月29日(土)に2022年度第2回研究会を那覇市ぶんかテンブス館(https://tenbusukan.jp/access/)にて開催します。
ハイブリッドでの開催になりますので,オンライン(Zoom)でもご参加いただけます。

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13:00-13:50
Japanese EFL Speakers’ Willingness to Communicate in L2 Conversations:
The Effects of Code-switching and Translanguaging
Rintaro Sato (Nara University of Education)

14:00-14:50
L2量的研究データ分析の再現可能性を高める工夫
印南 洋(中央大学)

15:00-15:50
イロレーティングを応用したATMの開発と実践への応用
住 政二郎(関西学院大学)

16:00-16:50
ライティング研究における筆記データ―理論・方法・実践―
鈴木 渉(宮城教育大学)

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参加申し込みは研究会ホームページからお願いします。
https://mizumot.com/methodology/index.php/meeting/archives/37

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■ 研究員・研究者・教員公募
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JREC-IN の公募情報を「外国語教育」で検索した結果です。
https://goo.gl/fvDGx6

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■ 編集後記
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ついにさっぽる日が来るぞ..(A350 にも乗るぞ...

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□ LET blog(旧メルマガ)のバックナンバーは、LET blog・アーカイブで閲覧できます。
http://j-let.org/~wordpress/index.php?catid=22&blogid=1
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【関東支部】
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