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【LET blog 第152号】 (2017年09月10日)

カテゴリー: LET Blog Archives
【LET blog 第152号】
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みなさん、こんにちは。

朝晩がすっかり涼しくなり,秋めいてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今月号の支部企画は、九州・沖縄支部からの「会員の研究紹介」です。

それでは、今月号の blog をどうぞご覧ください。

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■ 第152号のもくじ
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■ 支部企画
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□ 九州・沖縄支部:会員の研究紹介
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■ 支部研究大会情報
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□ 関西支部
□ 関東支部
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■ 支部研究部会情報
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□ 関東支部
 ■ 第1回リサーチ・デザイン研修研究部会勉強会
□ 関西支部
 ■ 早期英語教育研究会 2017年度第3回例会
 ■ 第9次基礎理論研究部会 第12回研究例会
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■ 支部からのその他のお知らせ
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■ 研究員・研究者・教員公募
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■ 編集後記
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【LET blog 第152号】(続き)
http://j-let.org/~wordpress/index.php?itemid=1748#more

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【LET blog 第152号】
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■ 支部企画
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□ 九州・沖縄支部:会員の研究紹介
(慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科博士後期課程 深津 勇仁)
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グローバル化の波が日本に押し寄せ、英語を使える人材の育成が急務となっている昨今、これまでの読解を中心とした文法訳読方式からCLT重視の英語教育への大幅な革新が文科省を中心として行われている。小学校英語必修化がスタートし、中等学校、高等学校の現場においても原則教員は英語で英語を教授しなければならなくなり、より実践型の英語指導に重点が置かれるようになってきている。このような現状を鑑みて、私は現在、英語非母語話者教員の英語授業による受講生のWTC (Willingness to Communicate)のモチベーションの研究を行っている。本稿では、筆者が非常勤講師として勤務する福岡県内の4年生大学で行った学術英語のアンケート結果をもとにする。

同校では英語四技能を英語で学ぶという実践的な取り組みが行われており、1クラス15名程度の学生をプレイスメントテストの結果により、1から8まで習熟度別のクラス編成を行っている。筆者が担当したクラスは1年生のリーディング、ライティング、2年生のコミュニケーションの合計4クラスでプレイスメントテストの結果、英語力としては中程度にあたる4と5のクラスであった。受講生のWTCを測定するために、初回の授業と最終15回目の授業に24項目からなるアンケートを実施し、受講生のモチベーションをチェックした 。以下はアンケート項目の一部抜粋で、受講生は項目を1から4まで (1. Strongly agree 2. Agree 3. Disagree 4. Strongly disagree)選択することになる。

1. In English I would like to speak in public to a group (about 30 people) of strangers.
2. I want to improve my English ability in order to help me get better grades.
3. In English I would like to talk with an acquaintance.
4. I want to make friends with native speakers.
5. In English I would like to talk in a large meeting (about 10 people) of friends.

最終的に2度のアンケート結果に統計解析を施したところ、1から24までのすべての項目で5%を上回り、統計的な有意差が無いという結果に終わった。有意差が見られなかった理由としては、同校の偏差値が50台半ばで地域でも比較的英語力の高い学生が集まっていたことと、初回のアンケートの時点でかなり高いWTC値を記録していたこと、並びにWTC自体が前期15回の授業では上昇しにくい性質のものであることが理由として考えられる。

また、これまでの日本の中等学校、高等学校で学んだ正確性を重視する文法訳読方式と日本人の美徳でもある「沈黙は金なり」という半ば固定化された文化的発想を教室という限られた空間で改善することが難しいことが数値により客観的に示された。

・McCroskey, J. C. (1992). Reliability and validity of the willingness to communicate scale. Communication Quarterly, 40, 16-25.
・Jian-E Peng, (2014). Willingness to Communicate in the Chinese EFL University Classroom: An Ecological Perspective.Multilingual Matters, ISBN: 9781783091553.
・Gardner, R. C. (1985). Social psychology and second language learning: The role of attitude and motivation. London: Edward Arnold.
アンケート項目は上記の文献を元に作成した。

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■ 支部研究大会情報
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□ 関西支部
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■ 2017年度秋季研究大会のお知らせ
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日 時:10月14日(土)
場 所:流通科学大学(兵庫県神戸市西区学園西町3丁目1番)
内 容:
1. シンポジウム「変革の時代における外国語教員養成を考える:求められる能力・知識・技能のあり方について」パネリスト 竹内 理(関西大学)、粕谷 恭子(東京学芸大学)、鈴木 渉(宮城教育大学)

2. LET関西支部研究部会によるワークショップ
1)「今度こそキチンと学ぶ!構造化電子文書作成入門(Word から Markdown、EPUB まで)」電子語学教材開発研究部会
2)「小中高教員のための英語発音指導法」 英語発音教育研究部会
3)「主体的・対話的で深い学びにつながるリーディング指導」 中高授業研究部会

3. 外国語教育に関する研究発表・実践報告

参加費:LET会員無料 非会員 2000円 大学院生 1000円 学部生無料
詳細情報:LET関西支部ウェブサイト http://www.let-kansai.org/
問合せ:秋季研究大会実行委員広報担当 眞 克彦(関西大学)k-masaki[半角@]kansai-u.ac.jp

詳細は、以下の関西支部ウェブサイトをご覧ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/

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□ 関東支部
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■ 第139回(2017年秋季)研究大会
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主 催:外国語教育メディア学会(LET)関東支部
期 日:2017年11月18日(土)
会 場:東洋大学 川越キャンパス(東武東上線 鶴ヶ島駅下車 徒歩約10分)
http://www.toyo.ac.jp/site/access/access-kawagoe.html

研究発表・実践報告・ポスター発表の申込締切:9月15日(金)

以下の関東支部ウェブサイトより、奮ってお申し込みください。
http://www.kanto.j-let.org/

なお、先日の第57回全国研究大会(会場:名古屋学院大学名古屋キャンパス)の最終日(8月7日)は、台風接近のため、午後のプログラムが中止となりましたが、発表がキャンセルとなった方は、同一のタイトル・内容で関東支部研究大会にご応募できます。この機会をぜひご利用ください。また、LET 会員であれば、関東支部所属以外の方も応募可能です。
大会プログラムにつきましては、後日、関東支部ウェブサイトに掲載いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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■ 支部研究部会情報
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□ 関東支部
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■ 第1回リサーチ・デザイン研修研究部会勉強会
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本部会は、ICTを用いた外国語教育における最新研究を学ぶため、月1回勉強会を実施することに致しました。今回は、ICTを用いた協働的ライティングの研究動向と、テキストマイニングの技術を用いた評価方法について学ぶべく、以下の論文を取り扱います。皆様振るってご参加下さい。

日 時:10月7日(土)14時〜16時
場 所:KGU関内メディアセンター(横浜メディア・ビジネスセンター8階)M805室
(みなとみらい線馬車道駅5番出口より徒歩3分、JR・市営地下鉄関内駅より徒歩5分
 詳細は次のウェブサイトを参照ください。 http://ur0.link/Fznz

論 文:Yim, S., & Warschauer, M. (2017). Web-based collaborative writing in L2 contexts: Methodological insights from text mining. Language Learning & Technology, 21(1), 146-165.(次のウェブサイトからアクセス可能です。 https://goo.gl/okxc96

当日は橋本健広先生(関東学院大学)が論文の概要を発表し、それを踏まえて皆で議論する形になります。事前に一読をお願い致します。

勉強会へのお問合せは佐藤(tsato@cc.tuat.ac.jp)までお願い致します。

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□ 関西支部
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■ 早期英語教育研究会 2017年度第3回例会
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日 時: 2017年9月16日(土)13:00〜17:30
場 所: 大阪市立大学文化交流センター大セミナー室
    (大阪駅前第2ビル6階)
https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/about/university/access#umeda
内 容:早期英語教育に関する概論書の輪読およびミニ講義

1.文献輪読
(1) Early Reading Instruction: What Science Really Tells Us about How to Teach Reading
McGuinness, D. (2004): MIT Press
Chapter 10: The Many-Word Problem: More to Spelling Than Meets the I (斉藤倫子・桃山学院大学)
Chapter 11: New Directions for the Twenty-First Century (井狩幸男・大阪市立大学)

(2) Teaching English to Young Learners: Critical Issues in Language Teaching with 3-12 Year Old
Janice Bland (2015): Bloomsbury
Chapter 1: The Advantages and Disadvantages of English as a Foreign Language with Young Learners (フィゴーニ啓子・大阪市立大学他)

[Amazon]
https://goo.gl/RwyRZn

2. ミニ講義 「役立つ脳教室」
担当:井狩幸男先生(大阪市大学)

☆今後の予定
第4回 12月16日(土)大阪市立大学文化交流センター小セミナー室
第5回 2018年1月末(日は未定)
第6回 2018年3月末(日は未定)※淡路島研修(仮)

詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/?page_id=78

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■ 第9次基礎理論研究部会 第12回研究例会
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日 時:2017年 10月 21日(土)例会:13:30-16:30
場 所:関西学院大学大阪梅田キャンパス(K.G.ハブスクエア大阪)10階 
    1004教室(10:30〜11:30) 及び 1003教室(13:30〜16:30)
内 容:
1.研究発表 (1)
日本人英語学習者による定型表現親密度:習熟度別の特徴
担当:杉浦香織(立命館大学)・泉惠美子(京都教育大学)・里井久輝(龍谷大学)・平井愛(神戸学院大学)・
    藤原由美(京都教育大学)・堀智子(東京工業高等専門学校)・籔内智(京都精華大学)(以上、敬称略)
2.研究発表 (2)
  A report on a survey of familiarity ratings for multiword expressions among Japanese EFL learners 
  担当:Yukari Isobe (Kyoto Seika University), Shuhei Kadota (Kwansei Gakuin University), Yu Kanazawa
(Otemon Gakuin University), Noriko Matsuda (Aino University), Miwa Morishita (Kobe Gakuin University)

詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/?page_id=74

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■ 支部からのその他のお知らせ
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□ 関西支部
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■ 春季大会シンポジウム 動画リンク
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関西英語教育学会・外国語教育メディア学会関西支部共催特別シンポジウム「明示的指導の理論と実践:発音・語彙・文法指導への可能性」の動画を公開しましたので、是非ご覧ください。

詳細は、以下の関西支部ウェブサイトをご覧ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/

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□ 関東支部
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■ 2017年度外国語教育メディア学会(LET)関東支部賞関東支部賞 推薦受付締切9月20日(水)まで延長
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今年度より設けられた関東支部賞の締切が延長されました。
以下の要領にしたがって、関東支部賞の候補者をご推薦いただければと存じます(自薦・他薦を問いません)。

授与する賞:外国語教育メディア学会(LET)関東支部奨励賞
推薦者:LET関東支部所属の個人会員・学生会員であること
推薦対象者:LET関東支部所属の個人会員・学生会員の若手研究者(年齢制限は設けない。研究をはじめてからの年月があまり経っていない研究者であればよい。)
授与対象業績:(1)関東支部紀要に掲載された優秀な論文、または(2)関東支部研究大会で発表された優秀な研究発表、実践報告、あるいはポスター発表
※(1)と(2)のいずれも推薦時から遡って3年以内のものとする。
推薦方法:LET関東支部事務局に推薦書(対象者氏名、所属先名、授与対象研究名、具体的な推薦理由を明記。書式自由)をメールで送付する。
送付先メールアドレス:kanto-office@j-let.org
推薦締切:2017年9月20日(水)
表彰:LET関東支部第139回(2017年度秋季)研究大会にて(2017年11月18日、東洋大学川越キャンパス)

詳しくは、外国語教育メディア学会(LET)関東支部賞規程をご覧ください(関東支部ウェブサイト http://www.kanto.j-let.org/ よりダウンロードできます)。

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■ 研究員・研究者・教員公募
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JREC-IN の公募情報を「外国語教育」で検索した結果です。
https://goo.gl/fvDGx6

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■ 編集後記
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飛んでイスタンブール♪

ということで、どうか探さないでください...。

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□blog(旧メルマガ)のバックナンバーは、LET blog・アーカイブで閲覧できます。
http://j-let.org/~wordpress/index.php?catid=22&blogid=1
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LET blog 委員
【関東支部】
 若有 保彦(秋田大学)
 森谷 祥子(東京大学大学院生)
【中部支部】
 西尾 由里(名城大学)
 犬塚 章夫(愛知県碧南市立日進小学校)
【関西支部】
 深田將揮(畿央大学)
 山本 勝巳(流通科学大学)
【九州・沖縄支部】
 麻生 雄治(長崎県立大学)
 田上 優子(福岡女子大学)
【LET blog 編集責任者】
 阪上 辰也 (広島大学)

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