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メールマガジン・アーカイブ

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■□■2010年1月10日配信□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【LETメールマガジン 第60号】

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LETメルマガ読者の皆様、あけましておめでとうございます。今年は、
本学会の50周年という節目の年となっております。新年号は、まず
木下正義LET会長からいただいた年頭のメッセージをお送りします。
支部企画では、関東支部の久埜百合先生に「LETがサポートできる
小学校英語」についてご紹介いただいております。The Treasure Hunt
Club では、Speech Accent Archive など教育・研究に利用できる興味
深いサイトが紹介されています。お楽しみ下さい。
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■第60号のもくじ■

★会長挨拶

★支部企画コーナー  No. 27  関東支部

★The Treasure Hunt Club  No. 54

★お知らせ
☆全国研究大会情報

☆支部研究大会情報
・九州・沖縄支部

☆支部研究会情報
・関東支部
・中部支部
・関西支部

☆支部ホームページ情報
・関西支部
・九州・沖縄支部

★編集後記

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★会長挨拶
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新しい2010年代への2C
― Change と Challenge ―

LET会長 木下 正義

LET会員の皆様明けましておめでとうございます。LETメルマガの第60号の記念号の発行
おめでとうございます。

LETは今年で学会の創設から50年目を迎えます。先達が築かれた学会を解散することなく、
50年間この学会は外国語教育関係の学会では一番古い学会としてその暖簾を守ってきま
した。全国の4支部が定期的に支部研究大会と毎年夏に全国研究大会、そして米国IALLと
協賛のFLEAT大会を5回開催し、4支部が一丸となってWorldCAlLL2008 (2008.8・5-8
於:福岡国際会議場)をホストし、33ヶ国から3日間の参加者は延べ1200名を超す大会で
成功裡に終了したことは未だ記憶に新しいところです。

2010年代の到来を迎えて、LETは日本の外国語教育に社会的・教育的な使命と貢献はどう
あるべきかを明確にしなければなりません。その上で2Cを提案しました。Changeと
Challengeは昨今の流行語でありますが、国際化・情報化の急増の折、外国語の授業形態
にも多くの変化がみられます。大学生の英語学力の格差が益々大きく開く中、旧来のLL
施設に加えてCALL教室が多くの大学で増設されています。小生が出講している大学でも
昨秋にLLがCALL教室に改築されましたが、従来LLを使用した数名の先生がCALL教室の
使用を避ける傾向に遭遇しました。今後、多くの先生にもCALL教室を使用した授業に
Challegeして欲しいと存じます。

2007年にベトナムで開催されたGLoCALL2007 (Globalization & Localization in CALL)
(期間:11・2-4 於: Hanoi Univ., 11・5-7 於: SEAMEO RETRAC, Ho Chi Minh City)に参加
した折に、Moodle利用に関する研究発表がありました故、昨夏にJACET―ICT調査研究特別
委員会共催で、広島国際大学で開催されたMoodle講習会(基礎・導入編)に九州からは小生
一人が参加しました。濱岡美郎教授(広島国際大学)のe-learningシステムのコース・授業ペー
ジ作成、評価方法、Moodleを実際に操作・体感しながら、e-learning環境での授業運営のノウ
ハウ、問題解決の方法等を講習会を通して学びました。是非、会員諸氏にこのような講習会に
積極的に参加されて、ICT変革の進む中、多種多様なメディア利用をして日本の外国語教育に
邁進して欲しいと思います。会員諸氏間で情報交換を密にして、研究・調査及び実践研究に
精進されんこと祈念します。

今年が皆様に良き年でありますように!!

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★支部企画コーナー  No. 27  関東支部
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「LETがサポートできる小学校英語」

久埜 百合 (中部学院大学客員教授・暁星小学校非常勤講師)

英語に触れさせることを意図した教育が小学校教育課程に導入されることについて、長い間
賛否が議論されてきたが、2011年から「5・6年生で“英語活動”として必修とし、年間35コマ
実施する」ことが文部科学省によって示され、現場はその方向で準備を進めている。中核
教員対象の研修が各地で行われ、各学校でも研修会が開かれるようになった。

そのような研修に出かけて先生方からでてくる主な質問には、次のようなものがある。

1)他教科と違って、指導方法の教育を受けておらず、自分の指導力に不安があるが、それを
 どの様に克服していけばいいだろうか
2)校内で検討した指導計画をもとに授業を続けているが、統一性のある年間計画を立てる
 必要はないのか
3)5・6年生の授業時間は確保されたが、高学年から英語に触れさせ始める、ということで
 いいのか

このような現場の問題意識は1992年に研究開発指定校の研究が発足して以来、多くの先生方
から寄せられていたが、文部科学省は教師対象の研修を続けるだけでなく、教師の負担を少し
でも軽くするためのDVDを制作したり、「英語ノート??」とそれに付属した教具をダウン・
ロードできるようにし、音声資料としてCD、デジタル教材を配布し、教師のサポートを続けてい
る。

現場に出かけてみると、先生方は他教科の授業研究に加えて、子どもたちが楽しく英語に触れ
られる授業作りを真摯に研究され、授業を積み重ねておられる。「大変だ」と言われながらも、
着実に授業技術を向上され、新しい試みの中から「英語の授業」の面白味を発見されようとして
いる。そんな先生方とお話ししているときに、私たちがLETとしてお手伝いできる方法があるの
ではないか、と強く感じる。小学校には電子機器を上手に使いこなす先生方がたくさんおられる
ので、新しい機器を活用したソフトを開発することで、学級担任の先生方が楽に授業を進められ
る環境作りを目指したいと思う。

先生と子どもたちとが一緒になって機器を操作し、映像にあわせて埋め込まれた音声を聞いて
英語の意味を理解し、思わず英語を使ってしまうような状況が作り出せると、先生方が今抱えて
おられるような不安を解消することができると思われる。そして、そのような授業を続けていく
間に、先生方もいつの間にか英語を使い慣れて、自信を持って英語活動の指導を進められる
ようになるだろう。その現場の進歩に伴って、ソフトも後れを取らずに進化して行かなければ
ならないだろうが、それは相乗効果を図れて小学校英語の発展に寄与するに違いない。LETが
今まで蓄積してきた知見を小学校英語においても是非活かしていきたい。

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★ The Treasure Hunt Club
No. 54  Accents, Teaching Recipes, a Personalized
Vocabulary Training Tool
Marcel Van Amelsvoort
(Kanagawa Prefectural College of Foreign Studies)
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Welcome to 2010. Happy New Year everyone. This month, I’d like to
introduce a site which has collected spoken samples of speakers from
629 languages speaking the same short paragraph in English, some sites
where you can find or share teaching ideas, and a site learners can
use for self-study of vocabulary.

The Speech Accent Archive. This site allows us to hear the different
accents of native and non-native speakers of English all reading out
the same short paragraph. As a language teacher who occasionally has
non-Japanese in my classes, this site can be great for helping me
understand the phonetic challenges of these learners. It’s also great
(educational) fun listening for anyone interested in languages (and I
think I could include my own students in this group). There is also
phonological information about each of the 629 languages. A great
resource! http://accent.gmu.edu/index.php

There have always been many language teaching “recipe” sites on the
web, sites where teachers can get ideas for activities to use in their
classes. Recently, several interactive versions have appeared. You can
browse for content, download what you like, and upload your own ideas
and/or activities. These sites can be a great source for ideas,
worksheets, and visual cues like cards. With a little editing the
digital content can be adjusted to match your learners exactly. The
content at the sites can be quite mixed in terms of quality, but here
are two that are worth a look.
 Teaching Recipes: http://teachingrecipes.com/
 Creative Chalk: http://creativechalk.com/

Many months ago I introduced iKnow as a web 2.0-type learning tool.
It seems that iKnow, previously aimed primarily at Japan, has been
taken over and transformed into Smart.fm. It’s a lot more fun now and
there is more control by users over the delivery of the content. It is now
more game-like, too. The present owners have also adapted a more
global view―the site is ready to be used with any content, by any
learners in the world. There is presently at lot of content for learning the
Japanese language, for example. But you are free to upload your own
content for your own learners. Contrast this site with Quizlet
(http://quizlet.com/), now with voice recognition, to find the best
one for your needs and learners. http://smart.fm/

Take care and see you in February.

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★お知らせ
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☆全国研究大会情報
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★50周年記念全国研究大会
日時: 2010年8月3日(火) ? 8月.5日(木)
会場: 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校
大会テーマ: 外国語教育とメディアの更なる共生を目指して-- LET50年からの提言

外国語教育メディア学会(LET)50周年記念全国研究大会を来る2010年8月3日火曜日
から8月5日木曜日まで横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校にて開催いたし
ます。研究発表、実践報告、ワークショップ、基調講演に加え、公募シンポジウム、
特別対談、IALLTからの招待講演など多彩なプログラムを用意し、過去から現在までの
外国語教育とメディアの変遷を視野に入れ、外国語教育の未来を見据えた研究大会に
なるよう企画をたてております。会員、非会員を問わず、教員志望の大学生から外国語
教育に携わっておられる方々にぜひご参加していただけるようお願い申し上げます。
ホームページのアドレスは次の通りです。
http://let50.j-let.org/

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☆支部研究大会情報
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☆九州・沖縄支部
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★支部研究大会研究発表者募集
2010年6月5日(土)に開催予定の「第40回LET九州・沖縄支部
研究大会ー支部設立40周年記念大会ー」における口頭発表者を
募集しています。ふるってご応募ください。

日時:2010年6月5日(土)10:00 ?18:30
会場:ハウステンボス (長崎県佐世保市ハウステンボス町1?1)
申込締切: 2010年2月15日(月)

ご応募の際は、下のページの予約申し込みからお願いします。
http://www.j-let-ko.org/html/modules/eguide/event.php?eid=23

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☆支部研究会情報
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☆関東支部
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★早期外国語教育研修研究部会
「小学校英語活動と電子黒板の活用研究会」
日時: 2010年2月27日(土) 13:00 ?16:00
会場: 暁星小学校
詳細は支部研究部会のページをご確認ください。
http://www.kanto.j-let.org/modules/tinyd25/index.php?id=3

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☆中部支部
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★小学校英語教育研究部会 第52回例会
日時: 2010年1月24日(日) 10:00?11:00
会場: 名古屋学院大学名古屋キャンパス白鳥学舎606会議室
主催: 外国語教育メディア学会中部支部
共催: 小学校英語教育学会愛知支部
会費: 無料
内容:
「オランダの英語教育:小学校などの授業参観報告」 柳 善和(名古屋学院大学)
「日本の小学校外国語活動の在り方」 高橋 美由紀(愛知教育大学)

研究会代表者:高橋 美由紀(愛知教育大学)

最新情報は支部ウェブサイトでお知らせします。
http://let.lang.nagoya-u.ac.jp/

★LET中部支部共催の研究会
日時: 2010年1月24日(日) 11:00?12:00
会場: 名古屋学院大学名古屋キャンパス白鳥学舎606会議室
主催: 小学校英語教育学会愛知支部
共催: 外国語教育メディア学会中部支部
会費: 無料
内容: 「小学校外国語活動に役立つ文献を読もう:子どもの言語
教育における評価について」 柳 善和(名古屋学院大学)
テキスト: Pinter, A. (2006). Teaching Young Language Learners.
Oxford University Press. Chapter 10 Assessment.
(当日会場でも資料をお渡しします)

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☆関西支部
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★ 中高授業研究部会 2009年度1月例会
日時: 2010年1月10日 (日) 13:30 ? 16:30
場所: 京都教育大学 CALL教室 (1号館 B棟4階)
資料があります。詳細は支部研究部会のページをご確認ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/index.php?action=pages_view_main&page_id=75

★ 大学授業研究部会 2009年度第3回研究部会: 特別講演会
日時: 2010年2月13日 (土) 14:00 ?
場所: 流通科学大学6304教室 (651-2188 神戸市西区学園西町 3-1)
情報の更新については支部研究部会のページをご確認ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/index.php?action=pages_view_main&page_id=76

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☆支部ホームページ更新情報
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☆関西支部
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★ 共催学会セミナーのお知らせ
LET関西支部が共催する関西英語教育学会(KELES)「第13回卒論・修論
研究発表セミナー」が、2010年2月13日(土)に京都外国語大学にて開催されます。
ただいま、研究発表を募集しております。

詳しくは、支部ホームページをご参照ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/

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☆九州・沖縄支部
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★支部研究プロジェクト募集
2010年度からの支部研究プロジェクト(期間:2010年4月?2012年3月)
を募集いたします。申し込み締切は、2010年2月末日です。詳細は
支部ホームページ(http://www.j-let-ko.org/)をご覧ください。

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★編集後記
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関東支部の支部企画を執筆いただいた久埜百合先生は、長年にわたって
児童英語教育に携ってこられ、NHKの「えいごリアン2000?2001」の企画
委員もなさいました。来月、関東支部早期外国語教育研修研究部会の
研究会が開催される暁星小学校で先生が監修にあたられた電子黒板
対応のデジタル教材は、第3回マルチメディア学習教材活用国際コンテスト
で「最優秀賞」を受賞しました。小学校英語活動に関心のある方には
おなじみかと思いますが、「ぼーぐなん広場」というサイトで、経験豊富な
先生のアドバイスを読むことができますので、是非アクセスください。
http://www.borgnan-eigo.com/exp/hiroba-backnumbers-link.htm
では、配信6年目を迎えたLETメルマガを、今年もどうぞよろしくお願い
いたします。

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☆ご意見承りコーナーに、ぜひご投稿ください。
http://www.j-let.org/
→「LETメールマガジン」
→「メルマガご意見フォーム」

☆学会機関誌“Language Education and Technology” に対する
ご意見・ご要望も、「メルマガご意見フォーム」にお送りください。

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☆メルマガ・バックナンバーは、LETメールマガジン・アーカイブで
すべて閲覧できます。
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☆メルマガ退会・アドレス変更は、以下URLにてお願いいたします。
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LETメルマガ委員
【関東支部】 下島 義容(拓殖大学)  若有 保彦(秋田大学)
【関西支部】 山本 勝巳(関西福祉大学) 佐々木 顕彦(関西学院中学部)
【中部支部】 高橋 美由紀(愛知教育大学) 伊藤 隆(名古屋学院大学)
【九州・沖縄支部】 竹野 茂(宮崎公立大学)  古村 由美子(九州大学)

編集責任者
【本部メールマガジン】 島谷 浩(熊本大学)

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