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No. 30 (2007年06月10日)

カテゴリー: General
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★編集後記
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麻疹休講で、大学関係のみなさまは試験期間や夏休みの再調整に苦心していらっしゃることも多いことと思います。麻疹といえば子どもの病気という考えが通用しなくなってどのくらいになるのかわかりませんが、勤務先には幸か不幸かこれまで麻疹等の病気で全学休講という前例がありません。教務担当としては、ひたすらに発病者がでないようにと祈る

ばかりの毎日ですが、今年はどうもいろいろな場面で予想しなかったことが多いように思います。つい最近の講義中にもこんなことがありました。講義中にビデオを使用したときのこと、全員が熱心にみてはいるのですが、誰一人として鉛筆を持ってノートをとるものがいませんでした。目は画面に向いていて、寝ているわけではないのですが、教室の雰囲気は、茶の間でテレビをみているかのごとく、すっかりくつろいでしまい、授業の緊張感はかけらもなくなってしまいました。念のため、ビデオで押さえてほしかったポイントを視聴後に聞いてみたところ、記憶に残っている学生が少なく、結局、その確認に予定以上の時間をとられることとなりました。さらに追い討ちをかけるように、ビデオの部分もテスト範囲になるのかという質問がでるに至り、教師と学生の前提とするところに大きな隔たりがあることを改めて悟った次第です。どこまでを「指導」するのかは難しいところですが、「ビデオの時間は休憩時間」と疑いも無く信じきっている学生達をみて、これまで学生達が受けてきた授業のあり方を少々疑ってしまったのはよくないことでしょうか?教育効果が確実にでるように視聴覚教材を使うことの難しさを再認識しつつ、こういう問題を話しあう場がほしいという思いを強くしております。

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