ワークショップ

1. 英文音読における、イントネーションの基本的選択肢 (120 min.)

久保 岳夫(開成学園)

外国語として英語を音声化する際に気をつけたい基本的な考え方について,英国式イントネーション分析に基づいた具体例をご紹介しながらお話しします。イントネーションは理解が難しいと感じられることも多いようですが、単語・句レベルの引用形の発話から、気心の知れた知人同士のはやい発話まで、基本的な考え方は共通しています。知られていないことも多いので、できるだけわかりやすい形で多くの例を通してお示しできたらと思います。

2. タスクのマイクロ評価から考える実践研究 (120 min.)

藤田 卓郎(福井工業高等専門学校)

教師が主体となって行う実践研究について話したいと思います。前半は、実践研究を行う意義や考え方、進め方について学術研究や実践報告と比較しながら考えたいと思います。後半は、実践研究の方法の1つとして、タスクのマイクロ評価 (micro-evaluation) を紹介します。そして、マイクロ評価の考え方をもとに実践研究を進めていく方法について一緒に考えていきたいと思います。

3. Handwriting としての英語の文字指導のあり方 (120 min.)

松井 孝志

小学校の英語教科化で従来型の「文字指導」は開始こそ早くなったが、その指導体系、教科書や教材での「文字そのもの」の扱いには依然として課題が多い。今回のワークショップでは、教室でのhandwriting に焦点を当て、児童生徒が「目にする文字・読む文字」と「実際に書く文字」の適切な扱いを考えたい。

4. 探究時代の語学教育―電語研が見据える新たな4技能とは― (90 min.)

木村 修平(立命館大学), 近藤 雪絵(立命館大学)

2022年度から高校で本格的に始まる探究型学習。電子語学教材開発研究部会(電語研)ではこれまでに開催してきた研究会から、探究型学習が標準となる時代の語学教育の可能性を見出してきました。今回のワークショップでは、電語研が見出す新たな4技能を「調べる」「まとめる」「コラボレーションする」「発信する」として整理し、それぞれに結びつくICTサービスやアプリ、授業での活用法、授業案を提案します。

5. ベイズ統計超入門 (90 min.)

竹内 理(関西大学), 湯浅麻里子(関西大学大学院)

「論文などを読んでいると、最近、ベイズ統計という言葉をよく目にするようになった。でも、なんだか難しそうだし、入門書を読んでもよく分からないし、困ったな。」 このWSは、そんな方への超入門講座です。ベイズ統計の基本的な考え方はどんなものか、なぜこの手法が着目されるようになったのか、実際の分析手順はどのようなものか。このあたりをサラッと学んで、アレルギー反応を緩和することを目的とします。

6. 教材テクストの「精読」で組み立てる英語授業 (90 min.)

藤永 史尚(近畿大学)

「精読」を「テクストを最大限に理解するために注意深く丁寧に読むこと」(Aebersold & Field, 1997)と捉え、教室で学習者に教材英文を繰り返し多角的に読ませる仕掛けとその考え方を紹介します。他技能との統合的な指導についても触れながら、リーディングを軸にした英語授業の作り方を検討します。

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