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No. 44 支部企画:関西支部 (2011年08月10日)

カテゴリー: General
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■ No. 44 支部企画
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支部研究部会紹介: 「早期英語研究部会」
井狩 幸男 (大阪市立大学)

LET関西支部早期英語教育研究部会は、2001年4月に発足しました。従って、今年で、10年の節目を迎えます。本研究部会の基本的な活動は、二ヶ月に一度開催される例会です。例会では、早期英語教育に関する文献を輪読しています。これまでに取り上げた文献は次の通りです。『子供は言語をどう獲得するのか』,

The Primary English Teacher's Guide, Language and Literacy in the
Early Years, Language Development and Education, Beginning Literacy
with Language: Young Children Learning at Home and School, Teaching
English as a foreign language in primary
school.また、理論に偏らないよう配慮し、授業実践用のテキストFive-Minute Activities for Young
Learners を活用した模擬授業も担当者を決めて行っています。最初は5人で始まった本研究部会も、メーリングリスト登録者数で見ると30名近くになります。構成メンバーは、私塾で子どもに英語を教えている方、小学校の先生、中・高の先生、大学の先生など様々です。
本研究部会では、研究部会活動を通して得られた知見や成果をLETに還元する意味で、この2年間だけでも、2009年8月神戸、2010年8月横浜で開催された全国大会における「新たに始まる小学校英語教育への提言」、「小学校外国語活動におけるICT教材の意義と効果的な活用法」をテーマとしたシンポジウム、2010年10月開催の関西支部秋季大会でのワークショップ「小学校英語指導のTips」の企画を行ってきました。
その他に、本研究部会の有志で昨年、翻訳書『子どもの認知と言語はどう発達するか - 早期英語教育のための発達心理言語学
-』を出版し、今年度から「小学校教員養成課程における外国語活動に対応した教員のビリーフ形成プログラム開発」の科研に取り組んでいます。他方、国内外の早期英語教育の専門家を招聘した講演会や小学校教員を対象としたセミナー開催など、まだ実現できていないこともあります。今年度は、これらの内の一つでも実現させることを目標に、引き続き活動を行っていきます。
ところで、この間の小学校学習指導要領における「英語」の扱いに目を向けると、「総合的な学習の時間における国際理解教育の一環としての外国語活動」から「小学校の5・6年生を対象とした外国語活動」へと質的変化を遂げ、早期英語教育は一層注目されるようになってきています。このような流れの中で、本研究部会は、理論と実践のバランスをとりつつ、グローバリゼーションの中で生き残るための英語という視点から、早期英語教育を、頭で考えて使う英語から身体で覚える英語へのシフトとして捉え直すことの意義についても検討していきます。

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