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【LET blog 第202号】 (2021年11月10日)

カテゴリー: LET Blog Archives
【LET blog 第202号】
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みなさん、こんにちは。

立冬も過ぎ、徐々に寒さが増してまいりましたが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

今月号の支部企画は、中部支部からの「生徒用タブレット端末の導入による英語授業の変化―高等学校編―」です。

それでは、今月号の blog をどうぞご覧ください。

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■ 第202号のもくじ
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■ 支部企画:中部支部「生徒用タブレット端末の導入による英語授業の変化―高等学校編―」
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■ 支部研究大会情報
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□ 関西支部
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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
 ■ 早期英語教育研究部会 2021年度第4回例会
 ■ 第11次 基礎理論研究部会第13回研究例会(VRデー)
 ■ 京都教育大学英語の教え方研究会:自由と創造 第3回例会&外国語教育メディア学会関西支部中高授業研究部会 11月例会
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■ 研究員・研究者・教員公募
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■ 編集後記
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【LET blog 第202号】(続き)
http://j-let.org/~wordpress/index.php?itemid=1798#more


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【LET blog 第202号】
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■ 支部企画
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□ 中部支部:「生徒用タブレット端末の導入による英語授業の変化―高等学校編―」
 (伊藤佳貴,大同大学大同高等学校)
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筆者の勤務校では、2019年度から授業におけるスマートフォンの使用を認め、ロイロノートを活用した学習活動を始めました。そして、2020年度には全学年一斉でiPadを導入しました。iPadは、セルラー回線で月50GBの通信量が使用できるので、生徒は場所を限らず「いつでも」「どこでも」自由にiPadを使うことができるようになりました。

これによって授業の様子は大きく変わりました。以前は、どのクラスも教科書とワークブックを活用した授業が中心でしたが、現在は、全ての授業でiPadが活用されており、小テストを含めて、印刷物を一切使用しない授業も出てきました。当然ながら、授業における活動内容にも変化が出てきました。今回は、筆者が担当する工業科1年生クラスでの取り組みについて、その一例を紹介します。

1.「読む」「聞く」の学習量が増えました!

生徒用iPadにはコスモピアの多読用教材「多読の森」が入っています。これは多読用の教材で、好きな本を自由に読むことができます。生徒たちは、ライブラリの中から自分のレベルに合わせて好きな本を読んでいます。また、教員が教科書の単元に関連する本を課題図書として配信することもあります。生徒の読書量などをオンライン上でチェックできるため、状況を見ながら適切なアドバイスをすることができ、とても役立っています。

また、英語教材「English Central」も入っています。この教材を使うことで生徒たちは、自分の好きな動画を視聴しながら学習することができます。また、多読の森と同様に教員から任意の動画を宿題として配信できるので便利です。生徒の感想を聞くと、このアプリは特に英語を聞き取る力を伸ばすのに役立っているようです。

2.英語らしい発音を心がけるようになりました!

音読指導と言えば、その一つにコーラスリーディングがありますが、かつての授業では、生徒たちが大きな声を出して読んでいれば、(少なくとも筆者の場合は)及第点を与えていました。しかし、iPadの導入によって、授業での指示が以下のように変わりました。

「何度も声に出して練習をして、読めるようになったら録音して提出しましょう」

教師が指示をすると、生徒たちは堰を切ったように各々で音読の練習を始めます。また、自分の声がしっかりと録音されるようにと意識することで、自然と音量も大きくなります。授業後に提出された音源を確認するという手間は増えますが、年間を通じて活動を継続することで、生徒の発音における成長過程も記録保存されるため、とても役に立っています。

3.アウトプット活動が活発になりました!

筆者の授業では、単元ごとの題材に関連したテーマで自己表現活動を行っていますが、iPadを活用するようになってからは、生徒の学習意欲が一段と高まったように感じています。具体的には、生徒自身が撮った画像や動画を活用して学習活動をする場面で、積極的な姿勢が見られるようになりました。例えば「週末の生活」というテーマを与えると、生徒たちは、実際に部活動で活躍している場面や楽しんでいる趣味の様子をiPadに画像や動画として記録してきます。このようにして得られた学習素材はどれもユニークなので、そこから生まれるライティングやスピーキングの活動も多種多様な内容へと膨らみます。英語学習を通じた自己表現活動は、生徒一人ひとりの自己肯定感の向上や生徒同士の相互理解にも役立っているように感じています。

本校の教育実践は、まだまだ発展途上ではあります。しかし、このように新しい取り組みを進めていく過程で、教員同士が学び合う機会が増えたことや、教科が「チーム」として機能しはじめたことは、大きな収穫であると言えます。

 最後になりますが、本校では日頃の成果を発表する場として、11月16日(火)に「公開授業」を開催する計画をしております。直前のご案内となってしまい誠に恐縮ですが、ご興味のある方は、大同大学大同高等学校伊藤佳貴(学習指導部長)までお電話頂ければ幸いです。

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■ 支部研究大会情報
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□ 2021年度関西支部秋季研究大会
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LET 関西支部では、2021年12月12 日(日)、オンライン(Zoom)で、秋季研究大会を開催します。

大会テーマ:「New Normalの時代 LET関西の各部会はこの新時代にどう立ち向かっていくのか」
午前のワークショップ、午後の研究・実践発表、Classroom Tips、また、今回は、LET関西支部6研究部会によるシンポジウムも企画中です。

皆様のご参加、お待ちしております。(参加申し込みは、後日、お知らせいたします。)

詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。

http://www.let-kansai.org/htdocs/

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■ 支部研究部会情報
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□ 関西支部
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■ 早期英語教育研究部会 2021年度第4回例会
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日 時: 2021年12月18日(土)13:00~17:30
場 所:
1. 大阪市立大学文化交流センター小セミナー室 (大阪駅前第2ビル6階)
 https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/about/university/access#umeda
※検温、アルコール消毒、マスクの着用をお願い致します。
※コロナ感染拡大の状況により、オンライン開催のみとなる可能性があります。

2. ZOOM(参加のためのリンクは後日送信致します)
内容:早期英語教育に関する概論書の輪読および発表

1.文献輪読
Ethicaland Methodological Issues in Researching Young Language Learners in School Contexts (Early Language Learning in School Contexts)
Annamaria Pinter, Kuchah Kuchah (eds) (2021): Multilingual Matters Ltd
※今回より輪読本が新しくなります。

□1.Researching Young Langue Learners in School Contexts: Setting the Scene
担当:星原光江先生(京都光華小学校)
□2.Researching with Children as an Opportunity for Active and Interactive Learning: Lessons from a Digital Game Design Project
担当:井狩幸男( 大阪市立大学 )

2. ミニ講義「役立つ脳教室」
担当:井狩幸男先生 (大阪市立大学)

(お願い)
会場の参加者数の把握のため、ご出席の場合は、下記の Google Form にて参加登録をお願い致します。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd_3OWTObq5Ir4PG2anv-757nVqM-CaZZX-MIHFABujjtBEdA/viewform

詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/?page_id=78

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■ 第11次 基礎理論研究部会第13回研究例会(VRデー)
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(For information in English, please click on the link below:
https://let-kansai-fmt-sig.blogspot.com/

日 時:2021年 11月27日(土)例会:13:30-16:30
*プロジェクトメンバーの方は、10:30までにご参集下さい。
*時間厳守でお願い致します。

内 容:
コロナ禍においてますます注目されている VR(仮想現実)やImmersive Technology(没入型技術)の外国語教育や国際文化交流への応用についての最新の実践や知見を紹介します。

Presentation1
Engaging Students with Social WebVR: Ideas for the Language Classroom
by Mehrasa Alizadeh
Assistant Professor, Osaka University

Presentation2
International and Cultural Exchange with Immersive Technology
by Eric Hawkinson
Learning Futurist; Associate Professor, Kyoto University of Foreign Studies

会 場:Zoom利用によるオンライン開催の予定です。

下記「参加希望フォーム」にご回答いただいた方に、メールでアクセス方法をお送りいたします。

参加希望フォーム:https://forms.gle/qWFb2Kop6cpYQeAw5

フォームへのご回答は例会開催の前日11月26日(金)の17:00までにお願いできますと幸いです。

ご回答いただきました情報に基づいて、前日中にZoomミーティングルームへのリンクをお送りさせていただきます。

また、もし上記の締め切りを過ぎてご回答いただいた場合でも、追ってZoomミーティングルームへのリンクをお送りさせていただきますが、すぐに対応ができない場合もございますのでご了承ください。

発表内容詳細などについては次のウェブサイトをご参照ください。

https://let-kansai-fmt-sig.blogspot.com/2021/10/november-27-2021-international-meeting.html

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■ 京都教育大学英語の教え方研究会:自由と創造 第3回例会&外国語教育メディア学会関西支部中高授業研究部会 11月例会
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日 時:2021年11月14日(日)15:00-16:30 Zoomによるオンライン開催
内 容:
「英語教育における意味生成とは何か」,西本有逸(京都教育大学)

“What is your favorite English word?” この質問に答えることができる中学生・高校生はいったいどれくらいいるのだろうか。英単語を覚え、その主観的あるいは個人的意味を「育てる」(ingrowing)ことはとても大切であると思います。知識・技能・思考力・判断力・表現力・学びに向かう力・人間性――これらすべてが収斂していく先は意味生成であると考えます。露払いとして意味生成について考えます。

「生徒の意味生成につながる英語授業改善」,長尾拓実(大阪府立芦間高校)

要旨:私は今年度から大阪府の公立高校で教諭として働き始めたばかりの、初任の教員です。その私が現場で感じた英語教育の現状とそれを改善するために実践したことをまとめます。その中でキーワードとなるのが、生徒の「意味生成」です。英語のスキルの獲得は言うまでもなく大切ですが、それ以上に生徒の人格を育てることが重要だと思います。本発表では、英語授業で生徒の人格発達の第一
歩としての意味生成をご紹介したいと思います。まだ経験が浅く、さらに改善できる点が多々あるかと思いますので、ご指導をよろしくお願いいたします。

参加費:無料

要予約:下記問合せ先へ前日までにメールによる

問合せ先:京都教育大学 西本有逸(yuitsu kyokyo-u.ac.jp)

詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。
http://www.let-kansai.org/htdocs/?page_id=75

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■ 研究員・研究者・教員公募
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JREC-IN の公募情報を「外国語教育」で検索した結果です。
https://goo.gl/fvDGx6

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■ 編集後記
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L・E・T! L・E・T!(特に思いつかんかったんじゃあ

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http://j-let.org/~wordpress/index.php?catid=22&blogid=1
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LET blog 委員会
【関東支部】
 若有 保彦(秋田大学)
 森谷 祥子(東京大学大学院生)
【中部支部】
 伊藤 佳貴(大同大学大同高等学校)
 吉川 りさ(名古屋工業大学)
【関西支部】
 神谷 健一(大阪工業大学)
 深田 將揮(神戸学院大学)
【九州・沖縄支部】
 麻生 雄治(大分大学)
 筒井 英一郎(北九州市立大学)
【LET blog 編集責任者】
 阪上 辰也 (広島大学)

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